溝江達英【公式】

ネーミングの科学

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魔法瓶っていう名付けが非常に魅力的に映る。

英語ではthermos

そもそもThermosは商標(ドイツのテルモス社製の商品)なので、商標であると、多言語横断は一気に簡単になる。英語の発音だと、サーモスと発音するものも、ロシア語だったらドイツ語同様、テルモスと呼ぶだけだから、商標がベースになっている商品名は基本覚えやすい。

ただ商標でも絶対的知名度があるものはアクセントの置かれる場所が違っても発音そのものはあまり変わらない。Nissanはどこに行ってもNissanと発音され、AmazonはAmazonと発音される。

こう考えると自分の名前は絶対無二の商標に近く、どの言語圏に行こうとも、自分の名前を自国にいるように同じように呼びたいし呼ばれたいと思うのだが、西洋諸語圏の中ではいとも簡単に入れ替わる。

Joan(ジョン)というアメリカ人はイタリアに行けばGiovanni(ジョヴァンニ)、スペインだとJuan(フアン)、ドイツに行けば、Johan (ヨハン)、フランスだとJean(ジャン)、ロシアに行けばIvan(イヴァン)になる。

こうなると名詞の中でも固有名と固有名詞は違うのではないのかという議論が起きる。

同じ名詞でも、変わらない名前としての確固たる不動の名詞はProper Name(=固有名) と呼ぶ傾向(NissanやAmazon)が強く、言語圏が変われば呼称も変わる可能性もある名詞はProper Noun(=固有名詞、Joan,Givanni、Johan,Jean、Ivan)と呼んで区別する言語学者もいる。

世界進出を目指す企業がネーミングを考える時ははおそらくProper NounではなくProper Nameである方が戦略的に不動の位置の目立ちと汎用性を得ることができると思う。

 






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Dr.Tatsuhide Mizoe

溝江達英

言語をこよなく愛し、学んだ外国語は20ヶ国語以上にも上る国際言語学者。カナダ・ラヴァル大学にて、講義をフランス語で行い、受け持つ授業は北米最多クラスの年間270コマ超の、超人気の言語学教官として活躍中。

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