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北米の大学の今後

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最近やたらと学生が医師の診断書を持ってくるようになった。

内容は様々だが、試験の際、周りに他の学生がいるので集中できない。試験時間の追加要請など、個人要求の盾に診断書が使われる。

教員は生徒の権利が正当だと認めた場合サインしなければならない

同僚のドイツ人の先生は、授業中に生徒がいきなり立ち上がって、殺すと叫んだらしい。もう一人の同僚は、教室で生徒同士が激しい口論に。人種のるつぼである地域だけに、人種がらみでのいざこざも時にはおこる。

気に食わない、納得行かない=とにかく権利申し立て。この図式がある。

日本人の学生はおとなしいと言うが、海外の大学に勤務していると学生がおとなしいと感じたことはまずない。

黙って講義を聞いているということがないからだ。

とにかく質問、自分の意見を述べる。納得行くまで決して引き下がらない。

日本人にありがちな、納得行かなければ、ムッとして口を利かず、お前とは口利かない!どうでもいい、勝手にしろ!というスタイルはここでは全く通用しない。

最近、オンラインでの講義に力を入れている北米の大学。

日本でも大学の授業がどんどんオンラインで公開されていく流れだという。

オンラインの授業の場合、質問がフォーラムにあげられ、そこに教員がチャットで答える形になる。

チャットであると、会話の温度差、時に意図しない行間の意味の取り違え、莫大な文字数での質問、流れを追い切れずスルーしてしまうこともある。地雷を踏んでしまって学生がキレてしまうことも。

フォーラムは24時間開きっぱなしなので、授業の質問が曜日、時間関係なく飛んでくる。

そうなると教員側の精神的な拘束感はハンパない。

教室型授業よりもはるかに教師の負担が増える側面も否めないのは確か。

時代に自分を合わせていければ苦労は無いが、時に飲み込まれる波を静観したい思いに駆られる。

 
 






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Dr.Tatsuhide Mizoe

溝江達英

言語をこよなく愛し、学んだ外国語は20ヶ国語以上にも上る国際言語学者。カナダ・ラヴァル大学にて、講義をフランス語で行い、受け持つ授業は北米最多クラスの年間270コマ超の、超人気の言語学教官として活躍中。

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