溝江達英【公式】

help人to do のtoが抜ける現象について

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動詞HELPはASK同様、TO不定詞を通常従える。

(A) I asked Naoko to do the homework.

(B)I helped Naoko to do the homework.

これをDO THE HOMEWORKをしたのは誰かの視点で訳してみると、

(A) 私は直子にお願いして、直子が宿題するように言った。(直子に頼んだことは100%したけど、直子が宿題に実際手をつけたかまでは保証しない。お願いしただけ。)

(B) 私は直子を手伝った。手伝われた直子は宿題には手をつけたことはつけた。

I asked Naokoの文では、どんなに頑張っても、NAOKOが宿題に手をつけるところまではコントロールはできない。

どんなに頼むことができていても、依頼から実行までには、埋めがたい距離がある。

じつはその埋めがたい距離がTOで示されているのだ。( I asked 人 to do something 型は 人とDOの間には埋めがたい差がある。お願いしたからといってDOしてくれるわけではない、人間の理屈頭と行動できない差がTOで示される。)

でも、help文の場合は、helpした結果、実は、宿題を終わらせることまでの到達含意をTOを抜くことで示すことができる。

それはI helped Naoko do the homework. という場合である。

本来TOがつく場所にTOがない場合、現代英語は、完全到達を意味する傾向が高い。

I taught him English.(4文型)
I taught English to him. (3文型)

いわゆる4文型が3文型に書き換え可能な練習問題ではあるが、ニュアンスが違う。

TOが無い4文型では、英語を習得させたニュアンスは非常に強く出ている。ただし、I taught English to him. は英語は教えたは教えたんだけど、彼に習得させたレベルまで達したかは定かではない。

アメリカのシカゴ空港で見かけた次の写真はいかがだろうか。

Carry or Check ?
We can help you decide.

飛行機に乗る前には、重量はちゃんと決めてもらいたい。乗客にハッキリ白黒つけてもらいたい。そうなると、YOUとdecideの間にTOが要らない理由となるはずだ。乗客(YOU)はDECIDEとの間に埋めがたい距離を持ってはいけない。今すぐ決めろというニュアンスが出ている。

 

つまり、現代英語ではHELPはtoを取らないMAKEと同じ、使役動詞の強制的ニュアンスが出ていることになる。(My parents always make me do my homework before I go out )

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Dr.Tatsuhide Mizoe

溝江達英

言語をこよなく愛し、学んだ外国語は20ヶ国語以上にも上る国際言語学者。カナダ・ラヴァル大学にて、講義をフランス語で行い、受け持つ授業は北米最多クラスの年間270コマ超の、超人気の言語学教官として活躍中。

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